映画『PLAN 75』を観てきました。
以下に、映画についての感想を書きます。
感想のみですが、この映画についての情報や内容を一切 読みたくない方は、ここから先は読まないでください。
ほかのサイトへ お移りくださいませ。
この映画の情報に関しては、『 PLAN 75 』公式サイトをご覧になってくださいませ。
（ ここでは 映画の内容について、具体的には ふれていません。
あらすじも書いていません。
感想を書きますが、一部 映画情報などが わずかに入ります。）
それから、お祝い日前の話題っぽくない記事になっていましたら、ご容赦くださいませ。
☆ この記事には、ぬいぐるみの お話は ありません。
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（ 映画の感想です。よろしいでしょうか？ ）
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《 感想 》
映画『 PLAN 75 』を観てきました。
早川千絵 監督作品です。
2022年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品され、カメラドール 特別表彰を受けた作品です。
映画『 PLAN 75 』についての詳しい情報については、この映画の公式サイトをご覧になってください。
早川監督の人間の命と存在そのものが尊い、というのが、この映画の強いテーマということです。
テーマは非常に大事なことを訴えていて、とても興味深く思い、観てまいりました。
かなりシュールな設定の日本の社会が描かれています。
描かれているのは、‘ 日本の社会 ’ だということを、先ほど知人たちとも ひとしきり話し合いました。
映像表現でのメッセージ性の高い、すばらしい映画だと感じました。
見る人によって、いろいろ意見があると思います。
観客の立場によって、受ける印象が違ってくるかもしれないと思いました。
私自身は、観にいってよかったと思います。
とても興味深い映画だと感じました。
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日本の社会、という意味では、そういう描き方になっているように見えますし、非常に日本的なものを含んだ演出がなされていて、これは とてもおもしろい、と思います。
近代日本の社会の特徴として、西洋のように個としての人間がいる社会ではなく、全体の中に ぼわーっと なんとなくいる、いつのまにか そうなっている、互いの中でしか存在していない、といった特有の感覚がある（または、そうなりやすい）と思うのですが、それが全体を通して表現されているように見えました。
ただ、安楽死の問題としては、前提として描かれていて、どちらかというと経済的な問題とからめてのストーリー展開になっているように見えました。
個人的な感想になりますが、早川監督が最も訴えたかった、人間は生きているだけで価値がある、という部分において、さらに つづきの作品も見てみたい気が致しました。
作品中のフィリピン人 女性（ 施設内で働く人の一人 ）の心のなかで、何か もっと倫理面からの精神的葛藤は生じなかったのかどうか、など気になりました。
もしかしたら、映画というのは できあがるまでに数年以上かかったりしますが、この映画の完成までに、今の社会状況が入ってしまったために、いくつもの課題が生じてしまったからかもしれない、と思いました。
映像だけでのメッセージ性の高さは、たいへん印象的で、響きました。
あえて描いていない部分が、見終わってから ふとした瞬間に かえって印象に残っていく、というところが、私には とても響いてきます。
あえて この表現に抑えて、人々に考えていくことを託した、という早川監督の意図は、確かに実現していっている、と感じます。
（『 PLAN 75 』公式サイト 早川千絵 監督のメッセージを参照してください。）
いろいろな立場の人々が、この映画の持ちかけた問題に対して 議論を深めていくのは、とても良いことと思いました。
ところで、映画館の中は 想像したより観客が多く、盛況でした。
この映画『 PLAN 75 』を見ることができて、とてもよかったです。
《 メモ 》
この映画『 PLAN 75 』を見て、本当に思うのですが、皆さま、どうぞ お健やかで、楽しい明るい夏でありますように！
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