「にゃにゃ- どこへ行くの？」 広間から、廊下へと 飛びだしていった にゃにゃ-を おいかけて、わたしも廊下へ 出ていきました。 先を走る にゃにゃ- は、小さい ぬいぐるみになっていますが、階段のほうへ、とても かろやかに走っていくのが見えます。 廊下…

カップに、ミルクと 自然な苺の香りがふんわりする熱いお茶が つがれました。 「にゃにゃ-のことだけれど。」 と、パリスおばさまは 話します。 「‘ カミガミへの ともしび ’ が 空に見えていたからじゃないかしら。」 ‘ カミガミへの ともしび ’ って、なん…

お茶会のための広間に 通されました。 この広間は大きな高い窓がいくつかあって、あたたかい春の庭園が見えます。 広間には、きれいな花々がいくつも飾られていて、そばを歩いたとき、良い香りがしました。 リボン飾りのクッションの用意された席に つきます…

パリスおばさまは、みんなを笑顔で出迎えてくれました。 ‘ みんな ’、つまり 小さくなった にゃにゃ- 、大きいぬいぐるみのままの はにー、お世話係のエメ、そして わたしです。 わたしは、かいこういちばん、にゃにゃ- が小さくなってしまったことを話しま…

〈 前回の あらすじ 〉 ある日、大きなぬいぐるみの にゃにゃ- が、とっても小さな ぬいぐるみに なってしまいました。 にゃにゃ- に 小さくなってしまった理由をたずねたら、ぬいぐるみの集いの帰りに、妖精さんたちのいる野原に 立ちよったようです。 みん…

「どうして？」 わたしは、目の前で ふて寝してる にゃにゃ-に たずねました。 にゃにゃ- は、なぜか、手に のりそうな小ささに なってしまっています。 「にゃにゃ-、どうして 小さくなりましたか？」 とても小さい ぬいぐるみになってしまった にゃにゃ- …

お城から、マノワールへ帰る馬車のなかで、 はにー は、 ‘ かわいぃ ぬいぐるみになる ’ と言って、急に光に包まれました。 「え？はにー . . . え-？」 にゃにゃ-と わたしの目の前に。 ぶち模様のある にゃにゃ- が増えました。 もうひとりの にゃにゃ-が …

はにーが本棚ではなく、壁の前に立ちました。 ふりかえったので、 「また じゅもん唱えるん？」 と尋ねると、首を横にふって、 ‘ . . . ダンス ’ と聞こえてきたので 「えっと、満月ダンス？」 はにー は、え？なんか ちゃう. . って顔したけど。 「だって、…

ぬいぐるみで、遊べばいいだけです。 ぬいぐるみと、好きに お話ししてみてください。 あるとき、しばらく入院していることになった人が、病院スタッフの人から ぬいぐるみをわたされたそうです。 はじめは、ぬいぐるみなんて 子どもっぽいし . . . と思われ…

はにーが本棚ではなく、壁の前に立ちました。 ふりかえったので、 「また じゅもん唱えるの？」 と尋ねると、首を横にふって、 ‘ ダンス ’ と聞こえたから。 「ダンス！ 」 わたし は ちょっとあわてて、 手をそっと前へ。 はにー と わたし は、 古風なダン…

は◯◯のような とっても大きなぬいぐるみの ‘ はにー ’ が おともだちになりました。 なんとなく . . . はにーの声は、にゃにゃ-に そっくりです。 「はにー、にゃにゃ-に そっくり！かっこいいです！」 かわいくて、かっこよくて、うれしくて、 はにーと ち…

にゃにゃ-と いっしょに、 石造りのお城のなかに入ります。 おもての階段ではなく、 ひみつの入口から入ります。 その入口は、知っていないと わからない ‘ しかけ ’ になっています。 じゅもんを唱えて、あけます。 皆さんも いっしょに！ じゅもん唱えます…

森の中央舗道を小さい馬車で走りぬけて、 まだ明るいうちに、石造りのお城に到着しました。 お城のすぐ横の花壇には、球根の芽が出ていました。 春にはきれいに咲きます。 お城の中庭のほうで、なにか物音がしています。 まわってみると、にゃにゃ-がいまし…

雪の上 歩いたの だれ？ ぬいぐるみセラピー Fairy tale ◆ ◆ ◆ さぁ、ご用もすませたので、小さい馬車に乗って、森の奥までお出かけします。 森の奥にある古いお城は別荘で、にゃにゃ-の遊び場です。 先にお城に到着してるはずの にゃにゃ-。 探しものは見つ…

にゃにゃ-が雪がやんで晴れてるから、森の奥まで冒険してくると言っています。 探しものがあるらしいです。 マントをはおって、ブーツを履いて、帽子をまぶかにかぶった にゃんこの姿は . . . 森には白いオオカミたちがいるから。 彼らはいい子たちだけど、…